燃え尽き症候群の症状とは?未然に防ぐ対策と回復支援について解説
見出し画像

燃え尽き症候群の症状とは?未然に防ぐ対策と回復支援について解説

HELPO マガジン

燃え尽き症候群とは、普段から何事も真面目にこなし一生懸命働く人がかかりやすいメンタルの不調です。ストレス耐性は人によって異なりますが、燃え尽き症候群になりやすい働き方や環境はある程度一致していることが分かっています。

この記事では、燃え尽き症候群の主な症状をはじめ、未然に防ぐ環境作りに関することや燃え尽き症候群にかかってしまった場合の回復支援などについて解説します。

燃え尽き症候群とは

企業のみならず社会問題のひとつとして取り上げられることも多い燃え尽き症候群は、社会人ならば一度は耳にしたことがあるでしょう。燃え尽き症候群は真面目で熱心に仕事に励む人ほど陥りやすいといわれています。正しく理解して予防に努めることが肝心です。

燃え尽き症候群の定義

燃え尽き症候群とは、これまで積極的に仕事に取り組んでいた人が、急に意欲を失い仕事や社会生活に支障をきたしてしまう症状のことをいいます。元々仕事に対して高い意欲を持ち仕事に励んでいる真面目な社員が、文字通り燃え尽きたような状態となり、休職や離職にまで発展することもある恐ろしいものです。

「バーンアウト」とも呼ばれWHOでも国際的な基準が定められており、世界中の企業の社員マネジメント課題のひとつになっています。

うつ病との違い

精力的な姿勢がなくなり、社会との接点を断つ傾向がある燃え尽き症候群は、しばしばうつ病と混同されることがありますが実際は異なるものです。燃え尽き症候群は疾患としての定義はありませんが、中にはうつ病に分類されるものであると見解を示す医師もいます。それぞれの主な特徴を確認してみましょう。

■燃え尽き症候群
・疲れ果ててしまい、やる気が起きない
・思いやりのない態度を取ってしまう
・仕事にやりがいを感じられなくなる

■うつ病
・憂鬱感がある
・幸福感や楽しさを感じない、何をしても面白くない
・考えがまとまらない、決断できない

燃え尽き症候群の症状

燃え尽き症候群は、どのような職種の人でもかかる恐れのあるものですが、対人サービス業に携わる人が特にかかりやすいといわれています。

また、何事も懸命に取り組む真面目な人や、努力に対して思うような結果が得られなかった時などに燃え尽き症候群に陥りやすい傾向です。こちらでは具体的に燃え尽き症候群の症状とはどのようなものがあるのか確認してみましょう。

情緒的消耗感

仕事を通して自身の情緒的なエネルギーを使い果たしてしまい、大きな疲れを感じることを情緒的消耗感といいます。

例えば、医療従事者や介護職、福祉関係をはじめとした対人サービス業は、人に寄り添い誠実に相手との信頼を積み重ねることが必要です。常に相手を思いやり気遣いながら、多くの方に対応しなければなりません。そのため、仕事をすることによって肉体的な疲労だけでなく心も消耗させてしまう……ということが起こります。

脱人格化

情緒的な消耗感を感じる時間が長くなると、それ以上の消耗を防ぐために、また対人関係のわずらわしさから、自己防衛の手段として脱人格化と呼ばれる症状が発現します。

具体的には、人との関わり方がこれまでと大きく変化し、相手の人格を無視するような態度を取ったり、思いやりのない不誠実な対応をしたりするようになるのが特徴です。評価はどうでもいい、誰とも話したくない、ひどくなると顔も見たくないといった症状が出てきます。

個人的達成感の低下

これまで仕事を通して得られていた達成感や有能感などが感じられなくなり、業務に対するモチベーションや前向きな気持ちを失ってしまう症状です。やりがいの低下により、仕事のパフォーマンスやサービスの質が落ちると、自身の仕事のやり方に自信を持てなくなり、ますます意欲を失うという悪循環に陥ってしまいます。

仕事に自信を失くすことで休職や離職にもつながるケースもあり、燃え尽き症候群を発症した際は早急な対応が必要です。

燃え尽き症候群チェック

「バーンアウト測定尺度(Maslach Burnout Inventory)」という燃え尽き症候群の重症度を簡易的に測る指標があります。前述した情緒的消耗感や脱人格化などの傾向をみるものですが、こちらに記すものはあくまで簡易的なものです。

ただ簡易的とはいえ、社員の燃え尽き症候群が気になる、予防のために燃え尽き症候群について知っておきたい方に役立ちます。また社員へのヒアリングにも活用できるでしょう。

・仕事をもうやめたいと思うことがある。
・われを忘れるほど仕事に熱中することがある。
・こまごまと気配りをすることが面倒に感じることがある。
・この仕事は私の性分に合っていると思うことがある。
・同僚や顧客の顔を見るのも嫌になることがある。
・自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある。
・1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある。
・出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある。
・仕事を終えて、今日は気持ちの良い日だったと思うことがある。
・同僚や顧客と何も話したくなくなるようなことがある。
・仕事の結果はどうでもよいと思うことがある。
・仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある。
・今の仕事に心から喜びを感じることがある。
・今の仕事は私にとってあまり意味がないと思うことがある。
・仕事が楽しくて、知らないうちに時間が過ぎることがある。
・体も気持ちも疲れ果てたと思うことがある。
・われながら、仕事を上手くやり終えたと思うことがある。

多数の項目が当てはまったからといって、すなわち燃え尽き症候群とは限りません。正確な診断は医師の判断に任せることになります。こちらの指標は参考程度に留め、いくつか症状があり気になる場合は早めに医師に相談するのがおすすめです。

燃え尽き症候群の要因

同じ環境で働いていても燃え尽き症候群に陥ってしまう人もいれば、それとは無縁な人もいます。職場環境が変わると、これまで安定して業務に取り組めていた人が燃え尽き症候群になってしまうこともしばしばです。こちらでは燃え尽き症候群になりやすい環境要因と個人要因について確認してみましょう。

環境要因

まず、環境によっては燃え尽き症候群になりやすいケースがあることが分かっています。主に職場環境の改善が必要となるものです。

■勤務体制
長時間勤務や、休憩も取れないような激務であればひとつの要因になります。有給取得を取りにくい雰囲気であったり、休息やプライベートな時間の確保が難しかったりと、従業員のワークライフバランスがよくない場合なども大きな原因になるでしょう。

■対人サービス業
医療福祉や教育現場、ホテルなどの対人サービス業に従事する人は燃え尽き症候群になりやすいといわれます。人に対してサービスを施す仕事を「感情労働」といい、献身的になればなるほど知らないうちに過重労働となっているケースもあり注意が必要です。

■適正な評価が得られない
仕事に対しての評価が適正でない、給与が見合っていないなどと感じると仕事にやりがいが見出せません。実績を重ねても評価が変わらなければ、社員はやる気を失ってしまいます。

個人要因

燃え尽き症候群になりやすいといわれる個人の気質に関わる要因もあります。一般的に勤務態度が真面目で、何事にも懸命に取り組む責任感の強い人が燃え尽き症候群になりやすい傾向です。

真面目でしっかり働く社員は企業にとって大きな力になります。責任感の強さゆえに自分でも気が付かないうちに疲労を溜め込み、精神的に疲弊してしまい燃え尽き症候群に陥ってしまうということです。

また、特に若いうちは経験不足から仕事に対する理想が高かったり、思い描いていた仕事とのギャップに苦しんだりするといったことも起こります。これも燃え尽き症候群の要因のひとつです。

燃え尽き症候群になったら?回復するには

社員が燃え尽き症候群になってしまった際には、企業としてさまざまな支援を行い継続的なバックアップをする必要があります。回復には医師や休職者の家族、企業の連携が欠かせません。回復へのステップやスピードは人により異なりますが、必ず元の職場に復帰できると信じて支援を続けましょう。

職場復帰支援

燃え尽き症候群になり休職している社員を少しずつ職場復帰できるよう支援しなければなりません。産業医をはじめとした医療機関との連携が重要です。

医学的見知に基づいた医師の意見を取り入れ、無理のない復帰プランを立てましょう。本人とその家族、医師、そして会社の上司や人事が連携を取り、復帰が可能か慎重に判断し、職場復帰を目指します。

お試し出勤制度

休職中の従業員が職場復帰可能であると判断したら、すぐに元の業務に戻るのではなくリハビリを重ねて徐々に慣らしていきましょう。

■疑似出勤
勤務開始時間から終業時間まで、会社ではなく図書館など別の場所で一日を過ごすこと。

■通勤訓練
通常の通勤経路を使い会社近くまで移動してみる。その後は疑似出勤のように一日を過ごすことも可。

■試し出勤
通常通り会社に出勤し、リハビリとして特に仕事をこなさず一日を過ごす。軽い業務から少しずつ仕事を増やし、一定期間を掛けて通常の勤務に戻ってもらう。

積極的なバックアップを

休職者の窓口となる担当者を配置し、本人にも職場復帰に向けて回復法を実践してもらいましょう。休息をしっかり取ることを心掛け、通院を続けてもらい少しずつ燃え尽き症候群からの回復を目指します。

職場復帰後も企業は十分な配慮をして再発を防ぐことが大切です。一人の従業員が燃え尽き症候群になってしまったら、他の社員も可能性が無いとは言い切れません。社内全体の見直しや改善が必要になることもあります。

燃え尽き症候群にならないために企業ができる対策

従業員の燃え尽き症候群を避けるために、企業としてできる対策を取りましょう。まずは職場環境を見直し、よりよい環境で十分に能力を発揮して働けるよう改善に努めます。気軽に相談できる関係性を築くことを念頭に置き、相談窓口の設置を考えるのもひとつの手です。

職場環境を見直し改善する

勤務時間や業務量は適切か見直しましょう。休暇や休息は取れているか、個人へ業務量が偏っていないか、比重の重い属人化した業務はないかなどを調査し、問題があれば改善を図ります。

上司と部下間、同僚間で思いやりのある職場環境を目指します。そのためには相手に共感すること、心の余裕を持つことが大切です。リラックスしてお互いを信頼し合える関係性の中で働くことができれば、社員の心身の不調を防ぎ、業務のパフォーマンス向上にもつながります。

チームとしての一体感を

社内のチームとしての一体感や、達成感を大切にして帰属意識を持ってもらうことも重要になります。お互いのことを信頼し、切磋琢磨して成長していける職場が理想です。誰かに異変があれば、いち早く気付きケアができる環境になればなお理想的でしょう。何か問題があれば上司などに相談しやすい雰囲気を作っておくことも大切です。

個人でもストレス緩和のための対処法を持ち、仕事とプライベートを明確に分けて過ごすなどの心がけが燃え尽き症候群の予防になります。

メンタルサポートの重要性を認識する

職場環境は社員のメンタルに大きな影響を与えます。上司や人事が気付いていない所で負担が掛かり、ストレスとして積みあがっていることもよくあることです。

そうした気付きにくい部分は上司と部下の1on1ミーティングや、面談の回数を増やすなどして検知していきましょう。

また、上司や同僚などに話しづらいことを伝えられる相談窓口の設置も有効になります。快適に仕事ができる職場を作るために、メンタルサポートの重要性を認識し新たな窓口の設置や環境改善に努め適切な措置を取りましょう。

「HELPO」を活用した従業員のメンタルサポート

HELPOはアプリを通じて365日24時間、いつでも専門の医療チームに相談ができます。心身の不調について医師、看護師、薬剤師などプロの医療チームに頼り、心身の健康維持と症状の改善を目指しましょう。

社外の医療チームとチャットを使って相談できるので、社内の担当者には言い難いことも話すことができます。チャットという性質上、電話相談よりもハードルが低いのも大きなメリットです。

在宅勤務やテレワークが進む今、孤立しがちな働き方の中でメンタルの不調を抱え込む社員も少なくありません。HELPOを使えば、遠隔地でも全従業員のメンタルサポートが可能になります。

まとめ

燃え尽き症候群は真面目に一生懸命働く人なら誰でも起こり得る不調です。社内で燃え尽き症候群の要因となる環境を作らないこと、現状に問題があるならば早期改善することが重要になります。相談しやすい窓口の設置や面談の機会を設け、個人でもメンタルケアに努めるよう促しましょう。

HELPOは従業員のメンタルサポートに焦点を当てたサービスです。アプリを使いいつでも気軽にプロの医療チームに相談可能、これからの新しい働き方にも対応できるHELPOを取り入れてみませんか。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!