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生産性向上の意味とは?生産性向上が求められる背景と4つのメリット
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生産性向上の意味とは?生産性向上が求められる背景と4つのメリット

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ビジネスの現場では生産性向上という言葉が使われますが、実際に生産性を向上させるにはその意味をしっかり理解することが肝要です。そこで本記事では、業績アップや人手不足の解消などの課題に悩む企業の経営層や部門の管理職に向けて、生産性向上の種類や意味、業務効率化との違いなどを解説します。

また、生産性向上が求められる背景や享受できるメリットも合わせて理解を深められれば、自社の取り組みはより効果を発揮するでしょう。

1.生産性向上の意味

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業績アップの達成や人手不足の解消のために、生産性向上を目標に掲げる企業も少なくありません。ただし、生産性向上に取り組んで効果を発揮するには、生産性向上の意味を正しく理解しておく必要があります。そこでまず、生産性向上の意味や評価するための指標、業務効率化との違いについて確認しておきましょう。

生産性には3つの種類がある
生産性とは、企業が投資した設備や労働者、資本などの経営資源に対し、どのくらいの成果を生み出すことができたのかを表す評価基準のようなものです。生産性には、大きく分けて「資本生産性」「労働生産性」「全要素生産性」の3種類があります。

資本生産性とは、設備や土地などが生み出した成果を示すものです。労働生産性は、労働者1人当たりが生み出した成果を測る際に用いられます。全要素生産性とは、資本、労働を含むすべての要素においてどのくらいの成果を生み出したのかを測るためのものです。一般的に用いられている生産性は、「労働生産性(労働者1人当たりが生み出した成果)」を指す場合が多いです。

生産性の指標と計算方法
労働生産性は、労働者1人当たりが生み出した粗利を意味する「付加価値労働生産性」と、労働者1人当たりが生んだ商品の生産量を示す「物的生産性」の2つに分類されます。

付加価値労働生産性を求める計算式は、以下のとおりです。

付加価値労働生産性=付加価値÷労働量

付加価値は企業が製造工程で創出した価値のことで、売上高から原価、外注費などのコストを差し引いて残った差額を意味します。労働量とは、製造工程にかけた「労働者数×労働時間」で算出される値です。

物的生産性の計算式は、こちらです。

物的生産性=生産量÷労働量

生産量には、生産した製品の販売金額を入れるケースもあります。ただし、販売金額は月や年度ごとに変動が大きくなりやすいため、生産量を用いて算出する場合が多いです。

生産性向上と業務効率化の違い
生産性向上は、「業務効率化」と同義語のように用いられる場合もありますが、実際のところ両者の意味は違います。業務効率化とは、効率の悪い業務を見直して改善を図り、効率的に行うための取り組みのことです。業務におけるムリ・ムラ・ムダを発見し、解消することで業務を効率よく遂行できるようになります。

業務効率化が結果として生産性向上につながる場合もありますが、あくまでも生産性向上のための手段の1つにすぎません。一方で、生産性向上は、投入した経営資源に対する成果を高めるための取り組みであり、企業の成長や発展に貢献します。

2.生産性向上が求められる背景

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企業はなぜ生産性向上を重視しなければならないのでしょうか。生産性向上が求められるのは、大きく分けて2つの背景が考えられます。2つの背景とは、「労働力人口の減少」と「国際社会における競争力の低下」です。ここでは、総務省などの調査結果も合わせて、企業に生産性向上が求められる2つの背景について詳しく解説します。

労働力人口が減少している
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果」によると、日本の労働力人口(15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた人口)は、6,868万人で、前年比18万人もの減少が見られたことがわかりました。

国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(平成29年推計)」によれば、2065年頃には総人口が9,000万人を割り込み、労働人口は4,500万人程度になると推計されており、現時点よりも4割程度減少することがわかっています。

また労働人口が減れば、多くの企業は人手不足という重要な課題の解決を迫られることになります。よって生産性を向上させ、人手不足、労働力が少ない中でも企業経営が行えるように対策をとることが求められています。

参考:労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)平均結果|総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/index.html

日本の将来推計人口(平成29年推計)|国立社会保障・人口問題研究所
http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp_zenkoku2017.asp

国際社会での競争力が低下している

公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2020」によると、日本の時間当たりの労働生産性(就業1時間当たりの付加価値)は47.9ドルで、OECD加盟37カ国中21位でした。この結果から、日本の労働生産性は国際社会において低い水準であることがわかります。

前年比は5.7%の上昇も見られましたが、主要先進7カ国で比較した場合、日本は1970年以降最下位を維持している状況が続いています。このように、日本は生産性の低さから国際的な競争力も喪失していると言えるでしょう。国際社会での競争力を高めるためには、企業1社1社が生産性向上のための施策に取り組むことが重要とされています。

参考:労働生産性の国際比較2020|公益財団法人日本生産性本部https://www.jpc-net.jp/research/detail/005009.html

3.生産性向上に取り組む4つのメリット

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企業が生産性向上に取り組んだ場合、生産性の向上だけでなく、ほかにもメリットがあります。生産性向上に取り組むことで得られるメリットは、以下の4つです。

・人手不足に対応できるようになる
・企業としての競争力が向上する
・労働環境が改善される
・コストの削減につながる

以下では、それぞれのメリットを詳しく解説します。

人手不足に対応できるようになる
生産性向上につながる取り組みを実施すれば、人手不足の解消も可能です。現在対策として有力視されているものが、ロボットやRPAなどのICT、AIなどを業務に導入することです。ロボットやシステムを導入して一部の業務を自動化できれば、人的コストの削減はもちろん、余った労働力を別のコア業務に活かせます。

企業としての競争力が向上する
生産性向上は、同業他社に差をつけるためにも効果的と言われています。また企業の生産性が高まれば、国内市場で有利なポジションを得られるだけでなく、積極的な海外進出によって国際社会での競争にも加わることができます。

そして企業1社1社が国際社会における競争力を高めれば、日本全体の労働生産性の底上げにつなげられるでしょう。

労働環境が改善される
生産性が高まれば取り組み前と同じ労働時間でも、より高い成果をあげられるようになります。実質的に同じ作業でも短時間でこなせるようになるため、社員の残業時間の削減や長時間労働の是正につなげることも可能です。さらに、定時に退社できるようになれば、社員はプライベートの時間を確保できるため、ワークライフバランスも充実させることができます。

このように労働環境が改善されることで、社員の仕事へのモチベーションアップやパフォーマンスの向上も期待できます。また、社員の定着率が高まれば人材流出対策にもつながり、会社の評判や社会的評価が高まって優秀な人材が集まりやすくなります。結果的に、生産性向上は企業の存続や発展に貢献する重要な取り組みとなるでしょう。

コストの削減につながる
生産性が高まれば、さまざまなコストの削減につなげられます。たとえば、社員の残業時間が減れば残業代や、残業に伴う光熱費などの固定費の削減も可能です。なかでも、残業代を含む人件費は、変動費に占める割合が大きいため、削減できれば大幅なコストカットも実現できるでしょう。

また、熟練者のノウハウを共有する、社員一人ひとりのコスト削減への意識が根付くなどの相乗効果も期待できます。ほかにも、必要最低限の在庫に抑えることができれば、製品の作りすぎによる原材料費の負担も減らせます。

4.生産性向上に取り組む上でよくある4つの失敗

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生産性向上に取り組むケースのなかには、成功を収める企業もあれば、失敗に終わる企業もいます。ここでは、生産性向上の取り組みでよくある失敗について紹介します。主な失敗例は、以下の4つです。

・長時間労働・時間外労働が増える
・業務効率化のみに注力する
・マルチタスクが増える
・経営陣の押し付けになり、従業員の理解を得られない

長時間労働・時間外労働が増える
一定の労働量を確保しつつ労働者数を抑えるために、社員1人当たりの労働時間を増やすことを施策として検討する企業もいます。しかし、労働時間が増えれば短期的な生産性の向上は見込めますが、社員に長時間労働を課すことになります。

長時間労働が続けば心身に影響が及び、集中力の低下を招く恐れがあります。また集中力を欠くことで事故が発生する、ケガや病気を引き起こしやすくなるなどのリスクも高まります。最悪の場合、長時間労働による過労死につながるケースもあるため、企業は社員の心身の健康にも配慮した施策を検討することが大切です。

業務効率化のみに注力する
「生産性向上=業務効率化」という認識から、業務の効率化にのみ注力して取り組む企業も少なくありません。業務効率化によってムダを省くことができれば、生産性向上につながるのは事実ですが、業務効率化はあくまでも生産性向上へつなげるための施策の1つにすぎません。

業務の効率化を重視するあまり、社員のモチベーションを下げる可能性もあるため、業務の効率化にのみ注力することは避けましょう。ムダを省きつつも社員のスキルアップを図り、生産性を高められる取り組みが理想的です。

マルチタスクが増える
従業員にマルチタスクを課したために、取り組みが失敗するケースもあります。業務ごとに担当者を決めずに1人が複数の業務を同時進行すれば、属人化を防げる、業務を効率化できるなどのメリットがある反面、ストレスが増えて生産性が低くなると言われています。

またマルチタスクでは判断力の低下を招く恐れもあります。生産性向上に取り組む場合はマルチタスクに頼りきった施策は実施しないようにしましょう。

経営陣の押し付けになり、従業員の理解を得られない
経営陣によるトップダウンでリーダーシップを発揮する場合、一方的に押し付けるような施策では失敗する可能性があります。例えば現場の状況を十分考慮できていないなど、実現性の低い取り組みになれば、従業員から反発を受けてしまうかもしれません。

生産性向上の取り組みを成功させるためには、現場の状況をよく知る社員の理解を得ることが不可欠です。現場から意見を吸い上げて取り組みに反映させ、現実的な施策を実施するようにしましょう。

5.生産性向上に活用できる「HELPO」~社員の健康を守ろう

生産性を向上させるためには、社員の健康管理も重要な要素の1つです。社員が病気になれば人手不足に陥るだけでなく、安定した企業経営も難しくなります。社員の健康管理にも配慮しつつ生産性向上を目指すためには、社員の健康管理に有効な「HELPO」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

HELPOは、医師や看護師、薬剤師に相談できるチャットサービスです。身体の不安や体調不良を感じた際に、24時間365日いつでも気軽に専門家へ医療相談できます。自社でHELPOを導入すれば、社員の健康管理対策を行える上に福利厚生を充実させることも可能です。

6.まとめ

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業務効率化は生産性向上に寄与する施策の1つであり、効率化に注力した取り組みに偏れば、社員の健康不安を引き起こしてしまうかもしれません。生産性向上に取り組む際は、社員の健康管理にも配慮することが大切です。

社員が健康でいることは、生産性向上の成功だけでなく、企業の安定した経営に欠かせません。「HELPO」を導入すれば、いつでも医療の専門家へ健康相談できる体制を整備できます。ぜひ、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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