
新型コロナウイルス感染者1万人超のオミクロン株について
※本記事は、2022年1月13日に執筆しています。情報が最新であることを保証できません。ご留意ください。
これまでにないペースで感染が拡大する「オミクロン株」。
感染力の強さを示す報告が世界中から相次ぎ、2回のワクチン接種では発症の予防は難しいことが分かってきた一方、重症化や入院に至るリスクは低いという報告が増えてきています。
しかし、国内でも実際にオミクロン株による感染が急拡大し、沖縄では医療従事者への感染なども報告され、医療の担い手が足りなくなることが現実化しつつあります。
感染力と重症化は?
国内で初となる市中感染のケースが大阪府で報告されたのは2021年12月22日で、その時点で全国の感染者数は250人程度でしたが、2022年1月4日に1265人とおよそ3か月ぶりに1000人を超え、その後、1週間余りでおよそ4か月ぶりに1万人を超えました。
欧米各国ではデルタ株からオミクロン株への置き換わりが急速に進んでおり、WHO(世界保健機関)は、1月11日付けの週報で、オミクロン株の感染力について、「感染力が上がっている」と明記しています。
その一方で、入院に至るリスクや重症化リスクはデルタ株に比べて低いという報告が相次いでいます。ただし、感染者の数が増えれば重症化する人も増えることが予想されます。現状の感染者は若者に多いですが、高齢者に広がるとより重症化しやすい可能性もあるため、重症化リスクが低いといっても注意が必要な状況です。
ワクチンの効果は?
オミクロン株は、ワクチンを接種した人でも感染するケースが報告されています。イギリスの研究では、発症予防効果は接種から時間を経るごとに下がるものの、重症化を予防する効果は一定程度保たれるというデータが出てきています。また、3回目の追加接種で発症予防効果、重症化予防効果が上がるという報告も出てきています。
対策は変わらない
私たちができる対策はこれまでと変わりません。
厚生労働省の専門家会合も、ワクチン接種の推進に加えて、特に会話時などでのマスクの着用、消毒や手洗い、換気や密を避けるといった基本的な対策を続けるよう呼びかけています。
オミクロン株は、現在、感染力や病原性などについて、世界中で研究が進められていて、WHOや国立感染症研究所などが情報を更新していく予定です。
最後に
様々なニュースが飛び交い、混乱するかもしれません。大事なことは、これまでと変わらずに正しい情報を把握して行動に活かすことです。 最新の情報など、気になることがあればHELPOの健康医療相談チャットをご活用ください。
参考資料:
WHO世界保健機関 (https://www.who.int/)
Moderna,Inc.モデルナ株式会社 November 26, 2021 Moderna Announces Strategy to Address Omicron (B.1.1.529) SARS-CoV-2 Variant (https://investors.modernatx.com/news-releases/news-release-details/moderna-announces-strategy-address-omicron-b11529-sars-cov-2)
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