#9 子どもには薄着が良い これって本当?

実は「子どもには薄着が良い」という話は根拠があります。 
風邪への免疫力をつけることや、健康的な体づくりのために冬場でも薄着を実践している保育園や幼稚園もあります。 
今回は子どもが薄着で過ごすことによる効果、正しい薄着のポイントをご紹介します。  

子どもが薄着で良いのはなんで?

もともと人間は「暑さ」や「寒さ」に対して対応できる力を持っていて、子どもの頃からの「暑い」「寒い」を肌で感じることで、この対応力が高まっていくと言われています。 
そのため、冬場でもある程度寒さを感じるようにしておくことが、健康的な体づくりには大切です。 

体温調節機能が育つ 

そもそも子どもは大人よりも体温が高いため、服を着込みすぎる必要がありません。 
服を着込み過ぎると汗をかいて、かえって風邪をひいて体温調節機能を養うことができなくなってしまいます。そのため、普段はできるだけ薄着で、外気温の変化に対応できるような体を作っていきましょう。 

自律神経が強化される 

自律神経は生命活動を維持するために必要な神経で、眠っているときの呼吸や心臓の動き、暑い時は汗をかいて体温を調節しています。 
自律神経の機能に支障をきたすと、子どもも大人と同様に、貧血、頭痛、冷え性、低体温、下痢や便秘などの体調不良が起こりやすくなります。 
薄着で過ごすことにより、皮膚は暑さや寒さを敏感に感じやすくなります。血管の収縮・拡張を繰り返し、体の体温調節機能が養われると、自律神経のバランスが発達していきます。 
逆に言えば、普段から厚着をしていると、皮膚の感覚が鈍くなり、本来なら寒いときに体を温めようと働いてくれる自律神経の働きも鈍くなってしまうのです。 

動きやすい

寒さ対策のために厚着をするのも一つの方法ですが、薄着を心がけて動きやすい服装にして、たくさん運動させてあげることも寒さ対策になります。 
子どもは大人よりも基礎代謝が大きいため、少しの運動でも体が温まります。 

「子供の風邪」のイメージ_鼻をかんでいる子供

薄着で風邪を引かないの?

風邪を引く原因は、寒さではなくウイルスです。そして、ウイルスを撃退するのは人間の「免疫力」です。薄着で自律神経を鍛えることにより、免疫力が高まるため、風邪を引きにくい体になります。 
「風邪を引かないように、子ども供には厚着をさせたほうが良い」と思うかもしれません。しかし、厚着することで体温を外に追い出そうとして、体の放熱反射(体熱を放出する反射)が強くなってしまい、逆に体の芯が冷えてしまいます。 
その結果、免疫力が低下し風邪を引きやすくなってしまうのです。  

子どもの正しい薄着は?注意点はあるの?

子どもを薄着にしたほうがいいとはわかっても、急に薄着にしすぎて風邪を引かないかも心配です。子どもを薄着にするときには、次のようなポイントに注意しましょう。  

肌着はちゃんと着せる 

子どもに着せる服を減らすときにも、肌着はちゃんと着せてあげるようにしましょう。肌着を着ないと必要な体温が逃げてしまい、冷えを感じてしまいます。肌着を着てお腹や背中を覆い、しっかり体を保温してください。 
また、背中には内臓につながるツボがたくさんありますので、背中の大きく空いたシャツは着せないようにしましょう。 

服の枚数は徐々に減らす 

子どもは薄着のほうがいいとはいえ、これまで厚着だったのものを急にシャツ1枚に!では、それこそ風邪を引いてしまいます。コツは寒くなる前の秋くらいから、厚着になりすぎないように注意してあげることです。 
もしすでに冬に突入しているときには、1枚だけ服を減らしたり、薄い服に変えたりして、様子を見ながら薄着にしてあげるといいでしょう。 

首・手首・足首は重点的に暖かく 

冬場の時期に外出するときは、神経が集中し、寒さを感じやすい首、手首、足首の「首」のつくところを温めましょう。具体的には、マフラーや手袋、レッグウォーマーなどで体の冷え過ぎを防ぐことです。 
また、厚手の服に頼るよりも、薄手の服を重ねて着るほうが空気の層ができるため温かく、後で脱ぎ着して体温を調整できるのでオススメです。 

「親子」のイメージ_お母ちゃんとお母さんが笑顔で向き合っている様子

子どもの冷えに気づくポイントは?

子どもの冷えの確認ポイントは「顔色」「お腹」「背中」です。 
お腹や背中が冷たいと、赤ちゃんが寒がっているサインです。薄着にしすぎたかなと思ったら、お腹と背中を触ってみましょう。 

子どもは薄着で健康な体作りを

 近年、自律神経の乱れから、体調不良を感じる子ども供が増加しているといわれています。子どもの自律神経はまだ発達の途中段階なので、今回ご紹介した「薄着」を取り入れ、強い体作りを目指しましょう。 
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