#8 知っておこう!子どもの予防接種(副反応編)

予防接種が大事なことは分かるけど、やっぱり副反応が怖い… 
そう思っている方も多いのではないでしょうか。 
予防接種での副反応について正しく理解しておきましょう。 

「赤ちゃんの予防接種」のイメージ_注射を受けている赤ちゃんの腕

有害事象≠副反応

最近よく聞く「予防接種の有害事象」という言葉、実は副反応とは意味が違います。 
予防接種によって免疫ができるのは「効果」です。予防接種が引き起こすのは、「効果」だけとは限りません。熱が出たり、接種した部位が腫れたりといった経験をしたこともあるのではないでしょうか。このように、予防接種が原因で起こる、効果以外の好ましくない影響を「副反応」と言います。 
予防接種をした後に、何かが起きれば「予防接種のせいでは?」と疑ってしまいますが、必ずしもそうとは限りません。例えば、「予防接種を受けた帰り道に転んで怪我をした」という場合、十中八九は無関係ですね。では「熱が出た」場合、これはどうでしょうか。これは、どちらか分かりません。副反応の可能性もありますし、風邪を引いてしまった可能性もあります。このように、

  1. 予防接種が原因で起きたもの(副反応)
  2. 予防接種が原因かわからないもの
  3. 予防接種が原因ではないもの

と、予防接種後に生じた、全ての好ましくない出来事を「有害事象」といいます。つまり、「有害事象」と言っているものは、まだ予防接種が原因とははっきりしていないのです。 

「赤ちゃんの予防接種」のイメージ_絆創膏を貼っている赤ちゃんの腕

予防接種後によくある副反応は?

局所反応

最も多い副反応です。 
接種した部位が、赤くなる・腫れる・硬くなる、といった症状のことです。 
接種の24時間以内に現れ、多くは3〜4日ほどで改善します。通常は、特に処置は必要ありませんが、冷やすことで症状を緩和できることがあります。また、肘をこえるほど腫れてくるようであれば一度小児科を受診しましょう。 

発熱

これも比較的多くみられる副反応です。 
接種の24〜48時間以内に起こり、多くは1〜2日で下がります。発熱以外に目立った症状がなく、普段と様子が変わらないことが特徴です。母乳やミルク、水分が普段通りにとれていれば、自宅での様子観察で問題ありません。本人が嫌がらなければ冷やす、場合によってはアセトアミノフェン(熱さまし)を使用しても良いでしょう。 
反対に熱以外の症状や普段と異なる様子がある場合は、他の原因であることも考えられるため、小児科を受診しましょう。特に3ヶ月未満の赤ちゃんは注意が必要です。 

副反応の頻度は?

接種するワクチンによって異なりますが、様子をみていれば回復するような軽いものは20〜30%、重篤な事象(主にワクチンの添付文書に記載されている疾患や、症状について医師が届けるもの)で約10万接種に1回程度の頻度となります。 

「赤ちゃんの予防接種」のイメージ_注射を受けている赤ちゃん

接種後の注意点

  1. 予防接種後30分間程度は、病院内で様子をみましょう。 
  2. 生ワクチンでは接種後4週間、不活化ワクチンでは接種後1週間ほどは副反応の出現に注意しましょう。 
  3. 熱がなければ接種当日の入浴は問題ありません。強く擦らないようにしましょう。 
  4. 接種当日は、激しい運動は避けて、室内で遊ばせるようにしましょう。 

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