必ず受けてほしい妊婦健診!流れやポイントをチェック~ママと赤ちゃんが健康に過ごすために~

妊娠が分かると、戸惑うこともあると思います。特に、初めての妊娠であれば分からないことも多いのでなおさらでしょう。もともと健康なママでも、妊娠中に病気にかかったり、落ち着いていた病気の症状が出てきたりすることがあります。

妊婦健診は、ママの体の健康状態や、赤ちゃんの発育状態などを定期的に確認するものです。妊娠や出産に関する不安な気持ちを医師や看護師、保健師などに相談することもできます。

今回は、そんな妊婦健診で行われる具体的な検査内容とスケジュールをご紹介します。

※本ページの記事は、妊娠・出産・子育てに関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

何をチェックする?妊婦健診のキホン

【妊娠】のイメージ_白いシャツを来た女性がお腹の前でハートの模型を持っている様子

妊婦健診の検査内容は、毎回の健診で行う基本検査と、妊娠の週数に応じて行うものに分かれます。まず、基本検査の内容について把握しておきましょう。

【基本検査の主な項目】
・問診、診察・・・妊娠週数に応じた問診や診察
・検査・・・子宮底長、腹囲、血圧、むくみ、尿(糖・蛋白)、体重
 ▶︎ママの健康状態と、赤ちゃんの発育状態を確認するため
・保健指導・・・妊娠中の食事や日常生活の注意点など
 ▶︎日常生活のアドバイスや妊娠・出産・育児などの不安や悩みを解消するため※1

健診の回数はどのくらい?健診の詳しい検査内容とスケジュール

妊婦健診の内容は、初回、妊娠初期、中期、後期とそれぞれの段階で異なります。厚生労働省では、受診することが望ましい健診の回数を14回程度としています。※1基本検査以外に、どのような検査があるのか、例示されているスケジュールとともに見ていきましょう。

※あくまで基準とされているものであるため、医療機関の方針、ママや赤ちゃんの状態に医師の判断で異なる場合があります

妊娠週数妊娠初期~23週妊娠24週~35週妊娠36週~出産まで
健診回数
(1回目が8週の場合)
1・2・3・45・6・7・8・9・1011・12・13・14
受診間隔4週間に1回2週間に1回1週間に1回
必要に応じて行う検査・血液検査(初期に1回)
血液型、血算、血糖、HIV抗体、梅毒血清反応、風疹ウイルス抗体、B型肝炎抗体、C型肝炎抗体、
・子宮頸がん検診 [A1] [A2] (初期に1回)
・超音波検査(期間内に2回)
・血液検査(期間内に1回)
血算、血糖
・B型溶血性レンサ球菌(期間内に1回)
・超音波検査(期間内に1回)
・血液検査(期間内に1回)
血算
・超音波検査(期間内に1回)
・血液検査(妊娠30週までに1回)
HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)抗体
・性器クラミジア(妊娠30週までに1回)

(出典:厚生労働省「“妊婦健診”を受けましょう リーフレット」より)

赤ちゃんのエコー写真で使用される略語解説

妊婦健診の楽しみの一つといえば、赤ちゃんの様子が見られるエコー検査でしょう。
エコー写真の端にある略語や数字には、赤ちゃんの大切な情報がたくさん詰まっています。
記載されている略語が、何を示しているかを理解することで、より検査が楽しみになるかもしれません。
代表的な略語について解説していきます。

AC(体幹周囲長)・・・お腹周りの長さ
AFI(羊水インデックス)・・・羊水の量
BPD(大横径)・・・頭の横幅
CRL(頭殿長)・・・頭からおしりまでの長さ
EFW(推定児体重)・・・推定体重(BPD・AC・FLによって算出)
FL(大腿骨長)・・・足の付け根から膝までの長さ

(参考:一般社団法人日本超音波検査学会「超音波検査用語集 標準化(案)」

妊婦健診は、健康状態を定期的に確認するだけでなく、万が一の時でもすぐに対処が行えるため、ママと赤ちゃんの健康を守るためにとても大切です。

また、お勤めの場合でも、男女雇用機会均等法により、事業主は、女性労働者が妊婦健診等を受けるために必要な時間を確保するように定められていますので、業務との時間を調整しながら、必ず受けるようにしましょう。

参考文献
※1:厚生労働省「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」[A9] [A10] 

クレジット
著作/ヘルスケアテクノロジーズ株式会社 
文/看護師 古屋 麻美(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社所属)