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ストレスチェックは意味ない?目的と効果について解説
「ストレスチェックには意味がないのではないか」と思われる方もいるでしょう。そもそも、ストレスチェックにはどのような目的や効果があるのか、なぜ企業でストレスチェックが実施されるようになってきたのか、多くの方が知りたいのではないでしょうか。
そこで本記事では、ストレスチェックが「意味ない」と言われてしまう理由や、ストレスチェックの目的、適切に実施できた場合の効果、ストレスチェックが義務化された理由などについてご説明します。
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目次
ストレスチェックに意味はない?その概要

そもそも、ストレスチェックに意味はないのでしょうか。ストレスチェックの意味や効果を考えるにも、ストレスチェックの概要などを知らなければわかりません。そこで以下、ストレスチェックを実施する目的と、ストレスチェックの内容についてご説明します。
ストレスチェックの目的
ストレスチェックの目的は、従業員の「うつ」などのメンタルヘルスの不調を未然に防止することです。ストレスチェックを実施することによって、従業員本人と企業が客観的にストレスの存在に気づけるようにします。自覚症状のない人も、自分の状況を見直すきっかけを得ることができるでしょう。
従業員はセルフケアの視点を持って、自分のストレス状態に気づき、個人として対策を講じます。一方で、企業は職場環境を改善し、職場が原因となるストレスの軽減につなげなければなりません。
ストレスチェックの内容
一般的なストレスチェックの内容は、厚生労働省が示す標準的な質問票を使用し、従業員の仕事量や対人関係、疲労感などを数値化して分析する流れで進められます。検査結果はあくまでも個人情報として取り扱われ、本人と産業医や保健師などの専門家が確認して、必要に応じて面接指導を行うのが通例です。これを形骸化させず、正しくフィードバックしながら効果的なサポートに繋げることで、他の従業員にも安心感をもたらすことができます。
出典:ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等|厚生労働省
ストレスチェックが義務化されたのはなぜ?

ストレスチェックが義務化されたのは、2015年のことです。2014(平成26)年6月に労働安全衛生法が改正された結果、2015(平成27)年12月1日からストレスチェック制度が義務化されました。
精神病の労災患者などが増えてきたことを踏まえ、そうした患者を減らすために、ストレスチェックが義務化されたのです。
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ストレスチェックは誰が見る?
ストレスチェックの結果は、誰がチェックするものなのでしょうか。
従業員個人の回答結果は、通常は産業医や保健師など医療や健康管理の専門家が確認します。企業側は個人を特定できない形での集団分析結果を受け取り、組織全体の傾向を把握しながら対策を検討するという流れです。プライバシーを尊重しつつ組織的なケアを進めるためには、情報の取り扱いルールを周知徹底することが求められています。
ストレスチェックに引っかかったらどうなる?高ストレス者だったら?
ストレスチェックをした後に、「高ストレス者」として判定され、チェックに引っかかってしまうとどうなるのでしょうか。
ストレスチェックで高ストレス者という判定が出た従業員は、産業医や主治医などの医師の面談を受けることになります。ここで就業配慮の必要性や治療の要否が判断され、必要であれば部署異動や労働時間の適正化など、具体的な改善策が提案されます。適切な対応が行われれば、従業員のメンタルヘルス悪化を防止し、より働きやすい職場づくりの機会とすることができます。
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ストレスチェックは意味ないと思われる理由

ストレスチェックについては、「意味がない」と思われてしまう方もいるでしょう。そのように思ってしまうのも、見方によっては納得してしまうこともあります。以下では、「ストレスチェックには意味がない」と言われてしまう理由についてそれぞれご説明します。
産業医の面接指導にまで進む人が少ない
「高ストレス者」と判定された従業員から申し出があった場合には、企業は産業医による面接指導を実施しなければなりません。さらに産業医の意見を聞き、必要に応じて就業上の対策を行うことが義務付けられています。
ここまで行ってこそ、企業はストレス対策を実施したと言えるわけですが、従業員からの申し出がなければ面接指導を実施できません。実際は、産業医の面接指導にまで進む人が少ないという問題があります。ストレス対策が最後まで行われないので、ストレスチェックは意味がないと思われてしまうのです。
その背景にはメンタルヘルスへの理解不足があると想定されますが、企業としては面接指導の重要性を従業員に説明することが必要です。その上で、人事上の不利益などは発生しないことを周知しましょう。
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ストレスチェックを受けても何も改善されない
高ストレス者判定が出なかった人の中には、あまり意味のない結果が通知されただけだったと思っている人がいるかもしれません。
また、高ストレス者と判定されて産業医の面接指導に進んだ人の中にも、産業医の話を聞いて終わってしまったと認識している人もいます。
ストレスチェックを実施しても、企業側が職場環境の改善を行わなければ、従業員は意味を感じにくいでしょう。例えば、人手不足やコミュニケーション不足など根本的な課題を解消しないままでは、不調が続いたり再発したりするリスクが高まります。チェック後のアクションこそが重要であり、実際に改善策を実行できる体制を整えておく必要があります。
集団分析結果が活用できない
ストレスチェックを行うと、職場・部署ごとに集団分析結果が導き出されます。企業は集団分析を活かして、ストレス対策として職場環境の改善を行わなければならないのですが、どうしたらいいのかわからずに結果が放置されている場合があります。
ストレスの特徴と傾向を把握することによって、企業はストレス要因を軽減させる対策を講じなければなりません。高ストレス者の多い支社や部署における業務内容、労働時間などを見直しましょう。
活用には専門家の協力や、人員配置・労働時間の調整など具体的なアクションの検討が欠かせません。実際の改善策まで落とし込めなければ、データはただの数字でしかなく、ストレスチェックの効果は限定的になります。
実際のストレスを把握できない
ストレスチェックは、従業員が自分のことについて質問票に回答する調査です。正直に答えることが調査の前提となりますが、メンタルヘルスに不調を抱えている人の中には、自分の本当の状態を企業に知られたくないと考えて、わざとストレスを感じていないような回答を選ぶケースがあります。
本来、最もストレス対策を講じなくてはならない人のストレス状況を正しく把握できないのであれば、大きな問題です。うつ病などで本当に悩んでいる人が言い出せないでいるかもしれないので、ストレスチェックに意味がないと思われているのです。
ストレスチェックに正直に回答する意味があると感じられた理由

結局ストレスチェックを受けることになるのであれば、効果的なものにしたいのではないでしょうか。ストレスチェックに正直に回答することによって期待できるポジティブな効果についてご説明します。
早期にメンタルヘルス対策を行える
これまでは、メンタルヘルスの不調を感じてから精神科や心療内科を受診することが一般的でした。しかし、ストレスチェックを行うことにより、ストレス状態を客観的に把握できるので、不調を感じる以前の自覚症状がまだない段階でも、産業医に相談することができるようになりました。
うつ病を発症する前に対策を講じることができれば、より症状を改善させやすくすることができるかもしれません。早期にメンタルヘルス対策を行えることにより、ストレスチェックに意味があると感じた人がいるのです。
ストレスチェックを適切に実施できた場合の効果
ストレスチェックについて、賛否がありますが、客観的に判断すると効果はあると言えるのでしょうか。そこで、ストレスチェックを適切に実施できた場合の効果にはどのようなものがあるのかについて解説します。
セルフケアに関する情報を提供できる
ストレスチェックにより、従業員が自分のストレスについて知り、現状の課題を把握することができます。さらにアドバイスまでもらえるので、自分自身で行うメンタルヘルス対策に役立ちます。適切な対処を行うことによって、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことができるのです。一方で、企業としては集団分析を行うことによって、特定の部署において不眠、頭痛、腹痛などの体調不良の得点が高いなどの傾向が把握できます。そのような場合には、その部署に所属する従業員に向けて、ストレスが発生している可能性があるという情報を提供し、セルフケアに活用してもらいます。
職場環境の改善
結果が集団分析されると、企業にフィードバックされます。問題がある場合には、企業は職場環境の改善をしなければなりません。その際には、ストレスチェックの担当者や産業衛生スタッフに加え、従業員も改善活動に参加してもらうことが重要です。
他社の取り組み事例などを学んだ上で、職場の課題について議論し、改善計画を策定しましょう。改善活動に参加することによって、ストレスチェックを実施して職場環境が改善されたと、従業員が認識できるようになります。
生産性の向上
従業員がストレスを抱えていると、生産性の低下につながるという研究報告がいくつもあります。ストレスチェックの結果により、従業員がストレスを抱えていることがわかったら、メンタルヘルス対策に取り組むことによって、生産性の向上が期待できます。
ストレス対策は従業員の健康課題であると同時に、企業の生産性に大きく関わる、経営課題でもあるという認識を持つべきです。ストレスチェックを適切に実施して、その結果を踏まえて職場環境の改善活動を行い、生産性の向上につなげましょう。
会社でのストレスの予防をサポートするヘルスケアアプリ「HELPO」
ストレスチェックで高ストレス者になってしまってからメンタルヘルスケアをしても、その従業員の方のメンタルヘルスが手遅れになってしまっていることもあるでしょう。しかしもっと前の段階で従業員の方々のメンタルヘルスをケアできていれば、そもそも高ストレス者になることもありません。メンタルヘルスを患ってしまうことで休職者・退職者が増えると、会社にとっても損失につながります。
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ストレスチェックは意味がないわけではない

以上、ストレスチェックに「意味がない」と思われてしまう理由などについてまとめてご紹介しました。
従業員のメンタルヘルスの不調を未然に防止するために、ストレスチェックは重要です。意味がないと思っている方もいますが、適切に実施すれば、セルフケアに関する情報を提供できたり、職場環境が改善できたり、生産性を向上させたりできます。
ヘルスケアテクノロジーズでは、従業員の健康を守るためにストレスを予防したいとお考えの企業様からのご相談をお待ちしております。




