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ウェルビーイングとはどういう意味?事例とあわせて簡単に解説
世界的に注目されている「ウェルビーイング」は、日本でも耳にする機会が増えています。働き方改革が進められている今、ウェルビーイングはさらに広がりをみせています。しかし、「ウェルビーイングとはどのような意味があるのか?」「どのような施策を行えば良いのか?」など疑問を持っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、ウェルビーイングの意味やメリット、企業の具体的な事例などをご紹介します。
目次
ウェルビーイングとはどういう意味?簡単に解説
Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(良い)とbeing(であること・状態)を合わせた言葉で、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
世界保健機関(WHO)憲章の前文では、ウェルビーイングは以下のように記されています。
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます。(日本WHO協会:訳) |
(出典:公益社団法人日本WHO協会「世界保健機関(WHO)憲章とは」)
ウェルビーイングの使い方。幸せとの違いは何?
ウェルビーイングは、幸福・幸せという意味で訳されることも多いため、それらの概念と混同されることもあります。しかし、ウェルビーイングの定義は厳密であり、「肉体的」「精神的」「社会的」にすべて満たされたものである必要があります。幸福や幸せといった概念は、より主観的な意味で使われることも多く、共通的な定義はありません。
ウェルビーイングが注目を集める背景
ウェルビーイングが注目を集めている背景には、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられている17の目標のうち、3つ目の目標として以下が定義されていることが大きな理由として挙げられます。
「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」ー「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
また、政府が推進する働き方改革や健康経営の文脈にも沿っていることから、注目を集めています。
ウェルビーイングの向上を図る企業側のメリットは?
ウェルビーイングな状態とは、健康で精神的・身体的・社会的に良好な状態のことを示します。従業員がウェルビーイングの状態にいるということは健康的であるため、当然不健康な状態よりも満足度もモチベーションも高く働けます。
その結果、労働災害なども予防でき、変な噂などが立つことはありません。他にも、離職率の低下や優秀な人材の確保もメリットに挙げられます。
ウェルビーイングを高める取り組みをしている企業事例7つ
ウェルビーイングを高める取り組みをしている企業事例を7つ紹介します。従業員のウェルビーイングを高めたいと考えている方は、参考にしてみてください。
味の素
味の素グループでは、従業員が健康でいるために全てのベースとなる「全員面談」が行われています。日々の食事や運動記録などを入力すると、データに応じた健康指導や栄養指導を提供してくれる「カロマプラス」というアプリを導入しました。
他にも、個人の健康データを集約・蓄積し、ヘルスケアに関する情報の提供もできる「MyHealth」の設置や、受動喫煙対策として禁煙への取り組み情報誌を配信したり、社員食堂を通じて栄養改善したりしています。
サイバーエージェント
サイバーエージェントでは、心身の健康のために、オフィス出勤とリモートワークを併用する働き方を導入。勤務時間を毎日モニタリングし、退社時間が遅い・勤務時間の長期化の傾向がみられた場合には状況確認を実施しています。
また、月に一度、希望者を対象にカウンセラーとの面談を実施したり、全てのオフィスにマッサージルームを完備し、施術が受けられるようにしています。
信越化学工業
信越化学工業では、安全で安心して働ける職場環境を整えており、健康診断結果の有効活用の具体的な指導や、心と身体の健康体力作りのための活動推進などを行っています。
快適な職場づくりとして、作業環境の測定結果に基づく「作業環境改善の推進」、安全のための「化学物質の取り扱い教育」「保護具着用の徹底」などを実施。他にも、作業マニュアルの計画的な見直しや内容の充実、安全自主活動の表彰や賞金制度を導入しています。
旭化成
旭化成では、心の健康支援システム「e診断:職業性ストレス簡易診断システム」を導入し、メンタル面の診断によりメンタルヘルス不調のリスク低減や職場環境改善に努めています。生活習慣病の発症や重症化、合併症の発生抑制のために、特定保健指導「Asahiヘルスアッププログラム」の運用や、「スリムアップチャレンジ」企画を実施しています。
また、禁煙参加企画「禁煙チャレンジ」や禁煙セミナーのイベント開催なども行っているそうです。
大王製紙
大王製紙では、フレックスタイムやテレワーク、短時間勤務など、柔軟な勤務制度を導入しています。また、社員が病気になっても仕事を続けられるよう、治療と仕事の両立ができる「健康相談窓口」「長期休業補償制度」「健康情報等の取扱規程」などを実施。
他にも、生活習慣病の改善のためにスポーツクラブを割引料金で利用できるようにしたり、社員の禁煙支援のために禁煙外来費用の助成を行ったりしています。また、食習慣の改善を目指し、サラダを無料で提供しています。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行では、健康診断の結果に基づき、医療機関の受診推奨や保健指導を実施しています。健康診断の結果や生活習慣病予防などの情報を提供する「マイヘルスNavi」サイトを開設。
長時間勤務の抑制、休暇の取得推進など、仕事と生活の両立が図れるような働き方の見直しに関する取り組みを実施しており、現在は時間外労働が継続的に減少しています。また、スポーツクラブのインストラクターを招き、運動プログラムを実施しています。
戸田建設
戸田建設では、体の健康サポートとして肺がんや肺結核など、肺の病気の早期発見のため、X線検査を含めた健康診断を年に2回実施し、異常の所見がある従業員に対して、保健師や看護師による保健指導を行っています。
心の健康のために、精神科医や保健師によるメンタルヘルス講習を定期的に開催。社員が直接相談できる窓口以外にも、希望者に対して精神科産業医などと個別面談ができる体制を整えています。
ウェルビーイングを高めるなら「HELPO」
ウェルビーイングを高めるためには、従業員への健康支援が欠かせません。しかし、どのような施策を実施すれば良いかわからない経営者や人事労務担当者の方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、ヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」です。
「HELPO」はスマホで使えるアプリで、24時間365日、いつでも従業員自身が医師や看護師、薬剤師にチャット形式で相談できます。従業員の中には、忙しすぎて病院に行けない方もいるでしょう。「HELPO」ならいつでも何度でも相談できるので、従業員の健康増進に繋げられます。「HELPO」は相談ができるだけでなく、事前予約不要でオンライン診療も可能です。従業員のウェルビーイング向上を行いたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
ウェルビーイングとはあらゆる面での福祉のこと
ウェルビーイングとは、ただ単に幸福や幸せを意味するのではなく、「肉体的」「精神的」「社会的」にすべて満たされていることを指します。心身ともに健康的になると仕事への満足度やモチベーション向上、さらには離職防止や優秀な人材確保にも繋がるなど、企業にメリットをもたらします。
ウェルビーイングの事例にはさまざまありますが、手軽に導入できるものとしておすすめなのが「HELPO」です。24時間365日、いつでも医療専門チームに相談できるため、従業員の健康増進に繋げられるだけでなく、病気などの未然防止が可能になります。万が一、体調不良を起こした際にも、すぐに相談できます。ぜひ、ご利用を検討してみてください。