本当の離職の原因・理由ランキング。辞める理由は何?

従業員が離職すると採用コストがかかるだけでなく、今いる従業員の負担が増えてしまいます。従業員の離職を防止したいけれど「離職の原因がわからない」「離職防止のためにどのような対策をすれば良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、離職の原因・理由や建前の理由ランキング、離職を防ぐための職場改善アイデアを紹介していきます。

離職の原因・理由ランキングは?

【REASON】のイメージ_REASONがプリントされた木製ブロック

日本最大級の総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「本当の退職理由」について2022年にアンケートを実施し、10,432名から回答を得ました。その中で、会社に伝えなかった本当の退職理由のアンケート結果が出ています。ここでは1位から10位までの理由について、それぞれ解説します。

1位:職場の人間関係が悪い

複数回答可としており、その中で1位になったのは職場の人間関係の悪さでした。20代は36%、30代は39%、40代以上は32%、全体で35%となっており、どの年代も1位の数値を示しています。

2位:給与が低い

1位とほぼ変わらない数値で2位になった離職原因は、給与の低さです。20代は36%、30代は38%、40代以上は31%、全体が34%でした。1位の「職場の人間関係が悪い」とは同じ、もしくは1%ほどの差となっており、1位、2位が圧倒的に高い数値を示しています。

3位:会社の将来性に不安を感じた

1位、2位より数パーセント低い結果で3位になった理由が、会社の将来性への不安です。20代は30%、30代は28%、40代以上は27%、全体が28%でした。全年代の中では20代が一番高く、若いほど会社の将来性について考える傾向にあると推測できます。

4位:社風・風土が合わない

4位の「社風・風土が合わない」に関しては、20代が26%、30代は26%、40代以上は22%、全体が24%でした。20代、30代が同じ26%に対して、40代以上が22%と低い結果となっています。

5位:評価・人事制度に不満があった

5位の「評価・人事制度に不満があった」に関しては、20代が21%、30代は25%、40代以上は22%、全体が22%でした。30代が一番高いことから、ある程度経験を積んだからこそ、会社からの評価に対して不満を抱える傾向にあるのではないかと推測できます。

6位:仕事内容が合わない

「仕事が合わない」に関しては、20代が26%、30代は20%、40代以上は15%、全体が18%でした。社会経験のない20代が一番高く、年齢が上がるほど低くなっています。社会経験がないからこそ自分に合った仕事がわからず、転職に至ってしまう可能性が高いと推測できます。

7位:残業・休日出勤が多かった

7位の「残業・休日出勤が多かった」に関しては、20代が25%、30代は21%、40代以上は11%、全体が17%でした。こちらも若い人ほど残業や休日出勤が少ない企業を選ぶ傾向にあることが推測できます。

8位:福利厚生他、待遇が悪い

8位は「福利厚生他、待遇が悪い」がランクインしています。20代は22%、30代は21%、40代以上は12%、全体が16%でした。福利厚生や待遇に関しては重視される傾向が高くなっており、若い人ほど待遇を重んじていることが分かります。

9位:新しい職種にチャレンジしたい

前向きな理由として「新しい職種にチャレンジしたい」もランクインしています。20代は14%、30代は10%、40代以上は11%、全体が11%でした。若い人の割合が高い理由としては、若い人ほど挑戦しやすい、転職しやすいといった点が挙げられるでしょう。

10位:別の業界にチャレンジしたい

10位の「別の業界にチャレンジしたい」に関しても若い人の割合が高く、20代は10%、30代は8%、40代以上は7%、全体が8%でした。年齢が上がるにつれて、新しい業界へのチャレンジが大変になるというのは想像できるでしょう。一方、年齢が若いと経験が少なく適正を把握しづらいため、自分にあった場所を模索する人が多いために割合が高くなっているのかもしれません。

建前の退職理由ランキング

【離職】のイメージ_くらい顔の女性社員

『エン転職』の「本当の退職理由」では、退職報告する際に会社に伝えた退職理由の項目も挙げられていました。調査による上位5位は以下の通りです。

1位:新しい職種にチャレンジしたいため

2位:新しい業界にチャレンジしたいため

3位:結婚など家庭の事情のため

4位:給与が低いため

5位:職場の人間関係が悪いため

本当の理由の1位、2位であった「給与が低いため」「職場の人間関係が悪いため」を理由にしている方もいますが、会社に伝える際は建前として「新しい職種や業界にチャレンジしたい」といった前向きな理由を挙げる人が多い傾向にあることがわかります。

離職を防ぐために取り入れたい5つの職場改善アイデア

【ポイント】のイメージ_女性がポイントのハンドサインをしている様子

離職を防ぐために、職場を改善するためのアイデアを5つ解説していきます。

健康的に過ごせる労働環境にする

健康的に仕事をしてもらえるよう、長時間労働や休日出勤の頻度を減らすなど、労働環境の改善に努めるのは有効なアイデアのひとつです。

人間関係の悪化はお互いの相性もあるので完全には防ぎきれませんが、人間関係が悪化した際に相談できる窓口を設けることは効果的です。人間関係の悪化がメンタルヘルスの悪化に繋がるケースは少なくありません。そうなる前に、医師などに相談できるヘルスケアアプリなどを積極的に活用するのがおすすめです。

採用活動の際にカルチャーフィットを確認する

入社した後で社風が合わないと気付き、そのために退職してしまう社員が出るのは、会社にとっても本人にとっても望ましくありません。そのため、採用段階からミスマッチを防ぐための対策をしておくのが良いでしょう。

例えば、会社の資料やホームページなどで仕事内容を正しく伝えられるようにしたり、採用活動の際にカルチャーフィットを確認するために、さまざまな社員と面談させたりするといった工夫が必要です。

社内で職種を変えられるような仕組みを整える

仕事内容が合わず辞めてしまう人もいますが、辞めるタイミングで他の部署の人手不足が問題になっている場合もあります。そのような場合、辞めるのではなく部署移動できるような仕組みを作っておけば、人手不足を解消できる上に「仕事が合わない」と感じている人もより良い職種が見つかるかもしれません。

職種変更ができれば環境を大きく変える必要もないため、社員にとっても少ないリスクで済むでしょう。

従業員同士で協力し、休める環境を作る

そもそも、従業員が休めないのは一部のメンバーに仕事が集中しているからかもしれません。そのため、業務量などについての調査を行い、一部のメンバーに仕事が偏らないようにすると良いでしょう。休みがしっかり取れる環境であればリフレッシュもできるので、生産効率も上がります。

また、有給休暇の取得を奨励し、育児休暇や介護休暇を法定日数以上取れるようにするなどの対策も考えられます。

福利厚生を充実させる

企業の福利厚生を充実させるためには、まず従業員の健康関連の福利厚生から導入していくと良いでしょう。特に、健康的な食事を摂取できる社食は人気がある福利厚生のひとつです。また、健康関連の福利厚生にはジム利用費や人間ドックの費用補助などもあります。

他にも、従業員が健康について医師などに気軽に相談できるようなヘルスケアアプリもあるので、導入しやすいものから取り入れていくと良いでしょう。

離職対策に「HELPO」

離職対策として何から行えば良いかわからないという経営者や人事労務担当者の方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、ヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」です。「HELPO」は24時間365日、いつでも医師や看護師、薬剤師にチャットで相談できるスマホアプリです。

仕事が忙しい方は、病院に行ったり産業医に相談したりする時間がない場合もあるでしょう。「HELPO」ならいつでも相談できるため、従業員の健康増進にも繋がります。「HELPO」では相談だけでなくオンライン診療も可能です。離職率改善施策として、従業員の健康面を支援する「HELPO」の導入をぜひ検討してみてください。

離職の原因・理由を知りましょう

離職を防止し社員に長く働いてもらうためには、離職の原因や理由を把握し、必要な対策を取ることが大切です。離職を防止するための対策としては、健康的に過ごせる労働環境の構築や社内で職種変更ができる仕組み作り、福利厚生の充実などさまざまなものがあります。従業員の離職を防止すべく、最適な施策を行いましょう。

離職防止対策のひとつとしておすすめなのがヘルスケアアプリ「HELPO」です。医療専門チームが従業員のさまざまな悩みに寄り添ってくれるため、従業員が安心して仕事に取り組めるようになるでしょう。ぜひ導入を検討してみてください。

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