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1か月で快適な時期はいつ? ~PMSを含む生理周期の4つの時期と体調の変化
女性の生理周期は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌のバランスによって4つの時期に分けることができます。女性らしさをつくるエストロゲンと妊娠を維持するためのプロゲステロン。役割も異なることから時期によって女性の体調や気持ちのバランスにも変化が出てきますので、特徴を理解することが大切です。
今回、生理周期によるホルモンの変化やそれに伴いどのような体調の変化が出やすいのかお伝えしていきます。
※本ページの記事は、女性の健康に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。
4つの時期って一体何?
通常、生理周期は25~38日です。その中でエストロゲンとプロゲステロンの分泌は変動しており、分泌の変化によって「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けることができます。

- 月経期
生理が起こる期間を月経期といい、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が急激に低下することで生理痛や頭痛、貧血などの症状があらわれ、肌も敏感になり、心も憂鬱になりやすい時期です。 - 卵胞期
生理が終わると卵胞期に移ります。卵胞期は、生理後に子宮内膜が次の卵子を迎える準備をする期間です。
エストロゲンが多く分泌されるため肌の血行も良く、心の気分も安定し、最も調子の良い時期といわれています。 - 排卵期
次にある排卵期は、卵巣から卵子が排出される前後の期間のことをいい、プロゲステロンの分泌が急激に増加します。そのことにより皮脂の分泌が増え、肌の調子も不安定になり、気持ちも起伏が激しくなったり、不安定になったりします。 - 黄体期
排卵後より次の生理が来るまでの間を黄体期といい、プロゲステロンが多く分泌されます。この時期は腹痛や頭痛、腰痛などの様々な不調が出やすく、むくみやニキビ、シミなどの肌トラブルも起こりやすいです。そのほかイライラや不安感なども起こりこころも不安定になりがちです。
この黄体期に起こる様々な症状を月経前症候群(PMS)といいます。PMSをご存じの方も多いのではないでしょうか。
PMSの症状はさまざま
PMSは女性の約70~80%が経験したことがあるといわれています。症状には個人差がありますが、大きく身体の症状とこころの症状に分かれます。
- 身体の症状
下腹部の痛み、腰痛、頭痛、めまい、吐き気、むくみ、便秘、ニキビなど - こころの症状
イライラ、気分の落ち込み、集中⼒の低下、不眠、理由もなく泣きたくなる、過⾷などこのように様々な症状が出ることからほかの病気との区別が付きにくいことも多いですが、PMSは生理開始とともに症状が和らぐことが特徴です。
PMSがあるときはどうしたらいいの?
PMSとうまく付き合うためには自分のリズムを知ることがまずは大切です。そのためにいつ、どのような症状が出るのか記録を取るようにし、症状が出やすい時期には無理をせず気分転換を図ったり、リラックスする時間を作ったりしましょう。
また、カルシウムやマグネシウムを積極的に摂取し、カフェイン、アルコール、喫煙は控えたほうがよいと言われています。カフェインの入っていないルイボスティーなどに変更するのもおすすめです。症状が重い場合には、仕事の負担を減らすなど無理しないことも重要です。
PMSは多くの方が経験したことがあり、辛くても仕方がないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日常生活に支障が出る場合には、セルフケアだけでなく、症状に合わせた(痛みに対して痛み止めやむくみに対して利尿剤など)お薬や低用量ピル、漢方薬を使用しながらコントロールする必要がありますので、我慢せず一度婦人科へご相談してみましょう。
気軽に相談をしてみたいな、という場合はHELPOの健康医療相談チャットも是非ご活用ください
(参考文献)
日本産科婦人科学会,女性の月経周期やライフステージに関する病気,月経前症候群
(クレジット)
著作/ヘルスケアテクノロジーズ株式会社
文/看護師 中島 利保
