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新卒社員がうつ病になりやすい理由は?対策・どうしたら良いかも解説
何かとプレッシャーがかかることが多い新卒社員。入社後は先輩社員や上司との交流をしたり、仕事を覚えなければいけなかったりとさまざまな負担がかかり、ストレスを感じてしまうものです。その結果、うつ病を発症してしまう新卒社員もいます。
しかし、うつ病を発症する具体的な原因が何か理解できない方もいるでしょう。そこで本記事では、新卒社員がうつ病になりやすい理由や、うつ病になった場合の対応方法を解説します。
目次
新卒社員はうつ病になりやすい!その理由は?
新卒社員がうつ病になりやすい理由には以下の6つが挙げられます。
- 適応障害
- 過度なストレス
- 人間関係のストレス
- 未熟なストレスマネジメント
- 自己評価の問題
- ワークライフバランスの失敗
ここではそれぞれの詳細を解説しますので、参考にしてみてください。
適応障害
新卒社員は多くの場合、大学や高校などの学校とは大きく異なる新しい職場環境に適応する必要があります。これには、新しい人々との交流、新しいスキルの習得、新しい責任の理解と受け入れなど、大きなストレスが伴います。
その結果、発症してしまう可能性があるのが適応障害です。適応障害は、就職や転職、結婚や離婚など、生活環境が大きく変わる場合に発症しやすい病気とされています。
過度なストレス
新卒社員はしばしば、自分のパフォーマンスを証明するために過度の働きをすることがあります。これにより、長時間労働や過剰なストレスが生じ、うつ病のリスクを高めてしまいます。
過度の働きをしなくとも、新しい環境はストレスを生じる原因になるものです。また、仕事に対するプレッシャーを感じる人や、ミスや失敗によりストレスを生じる人もいるでしょう。このようなストレスやプレッシャーが積み重なることで、うつ病になる恐れがあります。
人間関係のストレス
新しい同僚や上司との関係は、新卒社員にとってストレスの原因となることがあります。仕事では職場の人と長い時間を過ごさなければならず、苦手な人がいると苦痛を感じてしまう場合もあるでしょう。
特に、職場のハラスメントやいじめが存在する場合、重大なメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があります。
未熟なストレスマネジメント
ストレスがあっても、発散できればうつ病になる可能性は低くなります。しかし、若い社員はストレスマネジメントのスキルが未熟なことが多く、ストレスが高まった時にうまく対処できないこともあるでしょう。これによりストレスは蓄積し、うつ病を引き起こす恐れがあります。
自己評価の問題
新卒社員は自己評価が過度に厳しいか、または自己評価が他人の評価と一致しない場合に自尊心が低下します。また、同期や大学の同級生との会話で自分との仕事を比較し、不安になることもあるでしょう。
これは、自己疑念や劣等感を生じさせ、うつ病のリスクを高める可能性があります。
ワークライフバランスの失敗
新卒社員の中には、頑張りたいという気持ちから、残業もいとわず自ら仕事を引き受けてしまう場合があります。また、単に仕事が忙しい職場もあるでしょう。
これにより、新卒社員が仕事とプライベートの間で適切なバランスを保つのに失敗するとストレスや疲労が蓄積し、うつ病を引き起こす可能性があります。
新卒社員がうつ病になったらどう対応する?
新卒社員がうつ病になったらどう対応すれば良いでしょうか。ここでは対応方法を8つ解説しますので、参考にしてみてください。
心からの理解と支援
まず、うつ病は心の病気であり、誰にでも起こりうる可能性があると理解することが重要です。うつ病を経験する人々は、周囲の人からの非難や無理解が負担となるため、理解と支援を必要とします。
相手の気持ちや考えを否定せず、受け入れてあげることが大切です。他の人と比較したりアドバイスしたりすることはおすすめできません。新卒社員に寄り添い、理解に徹しましょう。
プロの助けの提供
社員がうつ病の症状を示している場合、その社員を適切な医療専門家に紹介することが重要になります。メンタルヘルスサービスを提供するか、必要に応じて適切なサービスを提供する専門家に社員を紹介すべきです。
仕事の調整
必要に応じて社員の仕事量を減らしたり負担を軽減したりすることも大切です。そうすれば社員のストレスを減らし、回復に必要な時間を確保できるでしょう。しかし、業務量を減らしすぎると職場での居場所を失ってしまったと感じてしまう恐れもあるため注意が必要です。
また、社員に一時的に休職することを提案し、回復に必要な時間を確保することも重要になります。専門医などの意見を参考にし、仕事の調整や休職を提案すると良いでしょう。
フレキシブルな働き方の提供
フレキシブルな働き方を提供することも一つです。社員がそれぞれの都合に合わせて働けるように、柔軟な勤務時間やテレワークのオプションを提供することが有用です。
プライバシーの尊重
社員のメンタルヘルスの問題は非常に個人的なものであり、その情報は厳格に保護されるべきです。心の問題については、周りの人に知られたくないと思うのが一般的です。本人の了承も得ず他人に話してしまうと、新卒社員からの信頼を失ってしまうでしょう。
病気の詳細を他の社員と共有することなく、対応するための最小限の情報のみを使用することが重要です。
メンタルヘルスの教育
すべての社員がメンタルヘルスについての理解を深めれば、企業全体の文化が変わり、うつ病などの問題を経験する社員を支えることが可能となります。メンタルヘルス研修を実施し、心の不調に対する対処法や考え方を学んでもらいましょう。
また、新卒社員をマネジメントする立場の人に対しては、管理職向けのメンタルヘルス研修を実施するのが良いでしょう。管理職向けのメンタルヘルス研修では、早期発見や予防対策、復職支援の方法などを学びます。
継続的なフォローアップ
社員が復帰した後も継続的にフォローアップを行い、その人が支援を必要としているかどうかを確認することが大切です。具体的には、産業医との面談を促して健康状態を把握したり、直属の上司と相談して業務量を調整できるようにしたりします。
信頼関係の構築
社員が自分の感情や状況を安心して共有できるように、上司や人事との信頼関係を築くことが重要です。社内の信頼関係を築けるよう、風通しの良い職場環境を作ることを心がけると良いでしょう。例えば、メンター制度(先輩社員が後輩社員を支援する制度)やイベントの実施などが挙げられます。
新卒社員のメンタルヘルスケアに「HELPO」
新卒社員のメンタルヘルス対策を考えている経営者や人事労務担当者におすすめなのが、ヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」です。HELPOは24時間365日、いつでも医療専門チームにチャット形式で相談できるスマホアプリです。医療専門チームには医師や看護師、薬剤師が在籍しているので、さまざまな相談に対応しています。
新卒社員は特に、職場の人間関係の構築が難しく社内の人に相談できない場合もあるでしょう。「HELPO」なら気軽に相談できるので、その点もカバーできます。「HELPO」を利用すれば、うつ病などのメンタルヘルス不調の予防につながることも期待できます。新卒社員が安心して働ける環境を提供するためにも、ぜひ導入をご検討ください。
新卒社員のうつ病対策をしましょう
新卒社員は学生から社会人へと、大きな環境の変化を経験します。新しい人々との交流や新しいスキルの習得などにストレスを感じてしまい、それがきっかけでうつ病を発症してしまう恐れがあります。せっかく入社してくれた新卒社員に長く健康的に働いてもらうために、うつ病対策は欠かせません。
うつ病対策の一つとしておすすめなのがヘルスケアアプリ「HELPO」です。24時間365日いつでも相談できるので、新卒社員だけでなく、既存社員の安心感にもつながるでしょう。ぜひ導入を検討してみてください。