お酒がもたらす健康やダイエットへの影響

お仕事の後1日の終わりにお酒を楽しむ方も多いかと思います。
また、年度末が近づくと歓送迎会なども増え、お酒を飲む機会も増えるのではないでしょうか?
しかしダイエット中には、「付き合いを断りきれずついつい飲んでしまった」、「食事や運動は意識できるけどお酒はコントロールできない!」という方もいるかもしれません。 
この機会に一度ご自身のお酒の飲み方について、振り返ってみましょう。

ダイエットにおけるお酒のメリット・デメリット

適度な量のお酒は、ストレス発散や血行を促すなどのメリットがあります。しかし飲む量や飲み方によってはデメリットも生じやすいです。
お酒には食欲を増進する効果がありますので、適量であれば食事のおいしさを引き立ててくれます。しかし飲み過ぎた場合には、食欲がおさまらず食べ過ぎてしまうこともあります。そのほかにも代謝が落ちやすくなる原因にもなります。
さらにアルコールのカロリーは、タンパク質や糖質よりも高く、1gあたり7kcalもあります(タンパク質・糖質は1gあたり4kcal)。実は、炭酸系飲料やジュースなどの甘い飲み物と同等もしくはそれ以上のカロリーが含まれています。そのためお酒を多く飲んでしまった場合はカロリーオーバーになりやすく、特にダイエットを頑張っている方にとっては、食事や運動で気をつけていてもその効果が水の泡になってしまいます。「ダイエット中になかなか体重が減らないな、、、」と悩んでいる場合には、お酒が影響しているかもしれません。また、ビールや日本酒などお酒の種類によっては糖質を多く含むものもありますので、中性脂肪が高くなり、脂肪肝など健康面に影響することがあります。

適度にお酒を楽しむにはどうすればいい?

肝臓や体のことを考えると、アルコール量は1日20gまでが目安とされています。
具体的には、「ビール500ml」、「日本酒1合」、「チューハイ(7%)350ml」、「ウイスキー(40%)ダブル」ほどです。最近では、アルコール量を表示している商品が多いので、まずはご自身の摂取量を確認することから始めても良いかと思います。目安量以上のお酒を飲んでしまうと、血液中のアルコール濃度が高まり、さまざまなデメリットを生じやすくなります。
 また、血中のアルコール量は飲み方が影響していることもあります。アルコールは胃や小腸で吸収されるのですが、吸収の速度が早くなると、その分血液中のアルコール濃度は高くなりやすいです。胃や小腸が空っぽの場合だと、吸収のスピードを加速させてしまうため、食事を食べながら飲むことが勧められています。

今後もお酒を楽しむためにも過剰な飲酒は控え、さらにダイエットにもつながるような工夫を取り入れていきましょう。お酒の飲み方や工夫でお悩みの場合は、是非HELPOに相談いただき、アルコールとの上手な付き合い方を見つけていきましょう!
次回は、ダイエット中のお酒の楽しみ方やおつまみの工夫方法についてお伝えします。
 

 

(参考)
厚生労働省 e-ヘルスネット 「アルコールの吸収と分解」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-002.html
東京都福祉保健局 とうきょう健康ステーション「飲酒
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/insyu/index.html#tekisetsu