EAPとはメンタルヘルス対策のこと?メリットや事例などご紹介

EAP(従業員支援プログラム)とは、メンタルヘルスの不調を抱える従業員をサポートするプログラムのことです。EAPを導入すれば、従業員のメンタルヘルス不調を予防することにつながります。EAPという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的な内容がわからない方や導入を迷っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事ではEAPの特徴や導入するメリット、企業事例を解説します。

EAPとは?メンタルヘルス対策のこと?特徴を解説

【クエスチョン】のイメージ_腕を組む男性とクエスチョンマーク

EAP(Employee Assistance Program)は、従業員とその家族が職場や個人の問題に対処するためのさまざまなサービスやリソースを提供するプログラムです。最近では多くの組織や企業が、従業員の幸福と生産性を向上させるためにEAPを導入しています。

ここでは、EAPとは何かについて、その特徴を解説します。

カウンセリングサービス

EAPではカウンセリングを行うのが一般的です。ストレス、うつ症状などのメンタルヘルス不調、人間関係の問題、薬物やアルコールの問題など、さまざまな個人的な問題に関するカウンセリングを提供します。

法的・財務相談

一部のEAPでは、法的な問題や財務的な問題に関するアドバイスやリソースを提供しています。日常生活で生じる離婚や相続、借金などの問題解決をサポートし、従業員のメンタルケアを行います。

ワーク・ライフ・バランス

従業員のワーク・ライフ・バランスのサポートを提供するサービスもあります。具体的には、子育てや介護を両立したい方に向けてセミナーを実施したり、両立のための社内制度・規定作成のサポートをしたりすることがあげられます。

災害時などの際の支援

突発的な危機や社内事故、災害などが発生した際に、支援やカウンセリングを提供するEAPもあります。

機密性

EAPの特徴の一つとして、機密性があげられます。EAPを利用する従業員の情報は、通常厳格に保護されており、雇用主に明らかにされることはありません。これにより、従業員は安心してサービスを利用できます。

アクセス

アクセスの良さも特徴の一つです。多くのEAPは、24時間365日のサポートを提供しており、従業員が必要な時にすぐにサポートを受けられるようになっています。

教育・研修

EAPではストレスマネジメント、リーダーシップ、対人関係スキルの向上など、さまざまなトピックに関するワークショップやセミナーが提供されることもあります。

EAPを導入するメリット

【MERIT】のイメージ_MERITとプリントされた木製ブロック

EAPを導入するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、EAPを導入するメリットを解説します。

生産性の向上

EAPを導入すれば、従業員の生産性の向上が期待できます。従業員が仕事や私生活での問題に効果的に対処できるようサポートを受けることで、仕事の集中力やパフォーマンスが向上するでしょう。

従業員の満足度向上

EAPでは、従業員がカウンセリングやセミナーの受講など、さまざまなサポートを受けられる環境を提供できるため、職場への満足度を向上できます。また、カウンセリングなどの支援を受け、人間関係が良好になればチームや組織の結束力も高まるでしょう。

欠勤率の低下

劣悪な労働環境や人間関係などの問題を抱えた状態では、ストレスにより欠勤が増えてしまう恐れがあります。EAPにより従業員のメンタルヘルスや物理的な健康の問題に対するサポートが実施されればメンタルヘルス不調の未然防止につながり、結果的に欠勤率の低下につながります。

リテンションの向上

EAP導入のメリットにはリテンションの向上もあげられます。何らかの問題にストレスを感じている状態が続くとメンタルヘルス不調に陥り、従業員が退職してしまうこともあります。EAPのサポートによりメンタルヘルス不調の予防や復職支援ができれば退職する可能性も低下するでしょう。また、EAP導入により自身がサポートされ、ケアされていると感じる従業員は、企業に長くとどまることになるでしょう。

事前予防

EAPを導入すれば、従業員が抱える何らかの問題がエスカレートする前にカウンセリングなどの支援による早期介入ができます。これにより、従業員のメンタルヘルス不調や職場での事故などを予防することが可能です。

危機管理の強化

突発的な問題や危機が発生した際に、即座に専門家の助けを得られるのもEAP導入のメリットです。職場での事故はもちろん、訴訟問題や災害などはいつ起きるかわかりません。突発的な問題が発生したときのためにわざわざ専門家を雇うとコストがかかってしまうでしょう。EAPを導入しておけば、必要な時に適切な支援を受けられます。

法的リスクの低減

EAP導入により職場のハラスメントや他の問題に関するアドバイスを提供できれば、法的な問題や訴訟のリスクを低減できます。また、実際に法的な問題が発生した場合でも、解決に向けた支援をしてもらえるため安心です。

職場の健康文化の促進

EAPは職場での健康とウェルビーイングの重要性を強調することにつながります。そのため、全体的な企業文化を向上できるでしょう。

コスト節約

EAPを導入するには費用がかかります。しかし、EAPを導入せず従業員の問題をそのままにするとメンタルヘルス不調や訴訟などの問題が発生し、EAP導入以上のコストがかかってしまう恐れがあります。中長期的には、EAP導入によりメンタルヘルス不調やその他の問題に関連する医療費、欠勤にかかるコスト削減が期待できるでしょう。

企業の評価の向上

企業の評価向上もEAP導入のメリットです。EAPを導入している企業は、社会的責任を果たしているとみなされます。このような企業は、顧客や潜在的な従業員、ステークホルダーからの評価を高めることにつながります。

EAPを導入した企業の事例

株式会社ブリヂストンでは、メンタルヘルスに関する施策を強化するためEAPを導入しています。カウンセリングルームや電話での面談、出張面談など複数の相談方法があるEAPを導入し、勤務地にかかわらず全社員にカウンセリングの機会を提供できるようにしています。

困ったときに何でも相談できるため、従業員の安心感につながっています。また、カウンセリングに対する敷居を低くするために、カウンセリングや相談事例の情報をイントラネットで共有し、従業員のEAPへの理解を促進しています。他にも、研修やストレスチェック、ストレスチェック後のフォローなど、さまざまな施策を実施しています。

EAP導入と一緒に「HELPO」も導入しませんか?

【紹介】のイメージ_手を

EAPを導入すれば、生産性や満足度の向上、メンタルヘルス不調や訴訟問題の事前予防などが可能になります。EAPにはさまざまな支援方法がありますが、EAPだけですべての問題をカバーできるわけではありません。そこで、従業員の健康面をフォローしたいと考えているなら、EAPと共にヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」を導入するのがおすすめです。

HELPOとは、24時間365日いつでも医師や看護師、薬剤師に相談できるサービスです。心や身体の悩みだけでなく、運動後の身体のケアや食事のアドバイスなど、日常生活における健康維持の相談にも対応しています。外部の医療専門チームが対応するため、社内のカウンセラーに話しにくい悩みも気軽に相談できるでしょう。オンライン診療も実施しており、忙しくて病院に行けない方の安心感にもつながります。オンライン診療では、薬の処方も可能です。ぜひEAPと共に、HELPOの導入も検討してみてください。

EAPを導入しましょう

EAPとは、従業員の抱えるさまざまな問題解決を支援するプログラムです。EAPの導入により、メンタルヘルス不調や子育ての悩みなど、個々の問題に合った支援が受けられます。そのため、従業員の安心感につながり生産性やリテンションの向上が期待できます。従業員に満足して仕事を続けてもらうためにも、EAPを導入するのがおすすめです。

従業員の健康面のフォローを強化したいと考えているなら、EAP導入と共にヘルスケアアプリ「HELPO」を利用するのはいかがでしょうか。HELPOは24時間365日、いつでも気軽に医療専門チームに悩みを相談できます。ぜひこの機会に、HELPOの導入を検討してみてください。

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