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インフルエンザ流行シーズン攻略ガイド<家庭事情編>
目次
登園は?仕事はどうする?パパママの対策Q&A
前回の「インフルエンザ流行シーズン攻略ガイド<急な発熱編>」に続き、後編ではインフルエンザ流行中の家庭事情についてお伝えします。お子さまが罹患した際の外出自粛、お仕事との両立、そして病院受診の際のポイントをみていきましょう。
1. 保育園や幼稚園の登園はいつから大丈夫?
インフルエンザウイルスは、発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するとされています。そのため、その期間は外出等を控える必要があります。
学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」と定められています。
この期間におけるポイントは、【発症した日や解熱した日を含まない】ということです。その翌日を1日目として数えます。
- 発症して5日
- 解熱して3日
2つの条件のどちらも満たせなければ登園ができないため、基本的にはインフルエンザを発症した日を含めて最低でも6日間は登園できません。
また、登園ができる日に登園許可証が必要な場合があります。登園許可証が必要か、様式の確認などはお休みに入る前に確認しておくとよいでしょう。園や自治体ごとに規則が定められている場合があるため、そちらも事前に情報収集しておくとスムーズです。
Q.登園許可書をもらうには、必ず受診が必要?
登園証明書が必要な場合、一般的にはインフルエンザと診断した病院で記入してもらう必要があります。他の病院ではいつ発症したか、症状の程度などがわからないためです。
通常、登園可能な前日から発行してもらえますが、診察が必要なのでお子さまと一緒に受診しましょう。感染対策をしっかり行いながら受診してくださいね。
Q.子どもがインフルエンザに!仕事や出社はNG?
結論からお伝えすると、子どもがインフルエンザにかかっても、出社自体は問題ありません。
ただ看病のためには、どちらかがお休みを取る必要が出てくることもあります。どうしても仕事を休むことができない・・・そんな時、以下のような選択肢を把握していると、いざという時の対処がスムーズになるかもしれません。
- 病児保育
- 病児シッター
これらは、登録の必要や、定員が決まっている場合もあるため、ご自宅の近くで利用できるサービスを事前に確認しておくとよいでしょう。
Q.ワンオペで病院に行くしかない!何を事前に確認すべき?
子連れでの病院受診は、待ち時間、子どもの機嫌や体調、そして最近では感染リスクまで考慮すると、パパやママにとって結構なチャレンジ。そこで、受診前に確認しておきたいポイントをまとめました。
◆check! 受診に関する問い合わせ | |
✓ | 待ち時間が比較的短い曜日や時間帯 |
待ち時間に外出してもいいか | |
ベビーカーなどの持ち込みは可能か | |
◆check! 診療科別の注意点 | |
✓ | 発熱外来など病気がうつりやすい診療科では、 マスク対策などで特に留意する |
親の通院の際、お子さまの同行は不可の場合がある | |
◆check! 持ち物 | |
✓ | 待ち時間に遊べる絵本や音の出ないおもちゃがあると便利 |
水分補給のための飲み物 (※ただし、診察の30分前まで/お茶・水・ミルク・母乳のいずれかに留める) |
2.子連れ通院のプチ情報
子どもの受診時には、服装や飲食の制限(直前の摂取によって嘔吐などのリスクがあがってしまうため)について確認しておくとよりスムーズです。
検査や診察では基本的に、ロンパースやボタンシャツは避け、必要時脱ぎ着しやすいものがおすすめです。病院へ行くついでに、経口補水液や薬を飲ませるためのゼリーやアイスなど消化が良く口当たりが良いものを、コンビニなどで購入して帰ると、後で再び買い物に行く必要なく、お子さまを一人にしなくて済みます。
Q.病院に行くのが大変な時、「オンライン診療」って簡単に使えるの?
最近では、病院に行かなくてもスマホで医師の診療を受けることができ、ご自宅で処方薬を受け取れる「オンライン診療」を活用することも有益な選択肢です。
「オンライン診療ってどんな感じなのかな?」という不安も、ヘルスケアアプリ「HELPO(へルポ)」がサポート。
こんな症状があるけど、オンライン診療の受診できるかな?と不安に感じた際はまず先に、HELPOでお医者さんや看護師さんに相談して、アドバイスを受けることが可能です。しかも、24時間いつでも、何度でもチャットできて、くわしく説明してもらうことができます。
夜間や休日の急な症状、ホームケアやご自宅での感染予防策、受診の目安など、迷われた場合はHELPOがお力になります!ぜひご利用ください。
古屋 麻美(ふるや あさみ)
所属:ヘルスケアテクノロジーズ株式会社 ヘルスケアコンサルティング部/医療ビジネスプランニング課
資格:看護師、保健師
経歴:大学病院にて病棟看護師としての勤務後、ヘルスケアテクノロジーズでは妊娠期~育児などを含むさまざまな健康に関するご相談に対応。また、医療コラムの執筆や、企業従業員/自治体向けセミナープログラムなども担う。
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