職場で適応障害になりやすい人の特徴・症状は?上司が原因のこともある?

厚生労働省の「職場におけるメンタルヘルス対策の状況 」によると、仕事や職業生活に強い不安や悩み、ストレスを感じている労働者の割合は54.2%(令和2年)であり、半数を超えています。ストレスによって起こる精神疾患の一つに「適応障害」があります。適応障害という言葉は知っていても、「どのような症状が起こるのかわからない」「何が原因なのかわからない」という方もいるでしょう。

そこで本記事では、適応障害になった場合の職場での症状やその原因、なりやすい人の特徴を解説します。また、職場で適応障害の従業員が出ないようにするための企業事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

適応障害とは?

【疑問】のイメージ_クエスチョンマークが記載された木製ブロック

適応障害とは、特定の環境によるストレスが原因で心身に症状が起こる精神疾患のことを言います。うつ病や躁病と同様に、抑うつや不安、焦りや緊張などを伴う障害です。「適応障害」という名の通り、自分の置かれた環境に「適応」できずに苦痛を感じ、それが原因になり発症するケースが多い傾向にあります。

特に、就職や転職時、転勤、結婚、離婚など、人間関係や生活環境が大きく変わるタイミングで発症しやすい精神疾患です。適応障害はストレスの原因がはっきりしているため、その原因を取り除いたり環境から離れたりすることで症状が改善する可能性があります。ストレス要因を取り除けない、離れられない場合には慢性化してしまう恐れもあります。

適応障害になった従業員の職場での症状は?

【疲労】のイメージ_男性がデスクの前で疲労している様子

適応障害になった従業員の職場での症状は、以下の3つが挙げられます。

  • 集中力がなくなり、ミスが多くなる
  • 食欲がなくなり痩せる、あるいは激太りする
  • 周囲の同僚や上司とのトラブルが増える

ここではそれぞれの詳細を解説します。

集中力がなくなり、ミスが多くなる

適応障害になると、集中力がなくなってミスが多くなります。誤字脱字や計算ミスといったケアレスミスだけでなく、仕事の予定ややるべきタスクを忘れるケースもあり、大きな問題に発展してしまう恐れもあるでしょう。また、周囲の呼びかけに気付かなくなることもあります。

周囲の人や物に気を使わなくなるため、デスクが散らかっていたり髪型や服装が崩れたりする場合も注意が必要です。

食欲がなくなり痩せる、あるいは激太りする

ストレスがたまると食欲がなくなり、激痩せする人もいます。一方で、ストレスが溜まって暴飲暴食し、激太りしてしまう人もいます。職場で最近急激に太った、急激に痩せたと感じる人がいる場合、適応障害を発症しているかもしれません。

他の症状と合わせて体型の変化にも注意することで、適応障害を発症していることに気付ける可能性が高まります。

周囲の同僚や上司とのトラブルが増える

ストレスにより気持ちに余裕がなくなったり周囲の環境を認められなくなったりします。その結果、同僚や上司とのトラブルが多くなるケースもあります。本人に余裕がないため、注意するだけでは改善しないこともあるでしょう。

最近、同僚や上司とトラブルが増えている従業員がいるなら、適応障害を発症している可能性があります。そのような場合には、面談を実施したり医療機関の受診を促したりすると良いでしょう。

職場での適応障害の原因は?上司や会社が原因のこともある?

【FACTOR】のイメージ_FACTORとプリントされた木製ブロック

適応障害の原因ははっきりしていることが多い傾向にあります。周囲の人間関係に適応できていない場合に、適応障害になることがあります。職場の上司や同僚との関係がうまくいかないことによるストレスが、適応障害の原因になることもあるでしょう。

人間関係が原因になっている場合には、部署異動などを考えてみるのも方法の一つです。症状を改善するためにも、まずは適応障害の原因をしっかり探ることが大切です。

職場で適応障害になりやすい人の特徴は?

職場で適応障害になりやすい人の特徴は、以下が挙げられます。

  • 真面目で責任感が強い
  • 几帳面で完璧主義
  • 他人を優先してしまう
  • 空気を読むのが苦手
  • 頼まれると断れない
  • 心配性で傷つきやすい
  • 気持ちの切り替えが苦手
  • 人を頼れない

上記の特徴を持っている人が適応障害になりやすいと言えるものの、必ずしもなるとは限りません。一方で、上記の特徴に当てはまっていない人でも、ストレスが強い場合には適応障害を発症してしまう可能性はあります。つまり、適応障害は誰にでも発症し得る精神疾患だと言えるでしょう。

職場で適応障害の従業員が出ないようにするための対策事例3つ

職場で適応障害の従業員が出ないよう、対策をしなければなりません。しかし、どのような対策をすれば良いかわからない方もいるでしょう。

ここでは具体的な企業の対策事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

京セラコミュニケーションシステム

京セラコミュニケーションシステムでは、自身の心の状態を知り、ストレスをコントロールできるよう全従業員を対象に「メンタルヘルス セルフケア教育」、管理職には「メンタルヘルス ラインケア教育」を実施。

また、ストレスチェックを実施し、メンタルヘルス疾患の予防や早期発見に努めています。集団分析を行い、高ストレス従業員が多い部署だと判断された場合には、メンバーと個別面談をしたり管理監督者にフィードバックしたりすることで職場環境改善に繋げています。

デンソー

デンソーでは、メンタルヘルス不調者を早期発見・早期ケアするためにさまざまな施策を実施。「こころの相談室」を設置し、常時、専任の医療スタッフが相談対応できるようにしています。産業医による管理者向けの事例研修や新任カリキュラムには、メンタルヘルスケア研修を取り入れています。

2013年から、労働安全衛生法改正に先駆けて「こころの健康チェック」を導入し、従業員の心の健康づくりを支援しています。また、精神面の病気により休業した従業員がスムーズに職場復帰できるよう、産業医と専任スタッフ、上司が連携して復職をサポートする体制を整えています。

ブラザー工業

ブラザー工業では、2007年から自身のストレスに気付き、適切な対処を可能にする従業員向けの教育や、上司が部下の不調に気付けるような管理監督者向けの研修を行っています。病気を発症した場合にも自分らしく働けるよう、復帰支援活動にも取り組んでいます。

ストレスチェックにより高ストレスと判断された従業員に対して、医師面接を実施。また、保健師相談を新設しました。相談者のストレスの要因に合わせたセルフケアを紹介し、個別のサポートを行っています。

従業員のメンタルヘルスケアに「HELPO」

従業員の適応障害に対するメンタルヘルスケアとしておすすめなのが、ヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」の利用です。「HELPO」は24時間365日、医療専門チームにいつでもチャット形式で相談できるスマホアプリです。医療専門チームには医師や看護師、薬剤師が在籍しているため、メンタルヘルスなど幅広い相談内容に対応できます。

相談回数に制限はないため何回でも相談できます。また、予約なしでオンライン診療も可能です。平日夜間や休日もオンライン診療を受診でき、処方薬は勤務先や自宅への配送も行っています。従業員のメンタルヘルスケアを考えている経営者や人事労務担当者の方は、ぜひ導入を検討してみてください。

職場での適応障害を予防しましょう

適応障害は、人間関係や生活環境の変化によるストレスが原因で起こる精神疾患のことです。適応障害を発症してしまった場合、原因となる要因から離れるか、取り除くことで症状が改善するケースがあります。しかし、適応障害を発症していることに気付けず、症状が悪化してしまう恐れもあるでしょう。そのような事態を避けるためにも、従業員のメンタルヘルスケア対策を行うことは重要だと言えます。

メンタルヘルスケアで従業員の適応障害を予防したいと考えているなら、ヘルスケアアプリ「HELPO」の利用がおすすめです。「HELPO」なら24時間365日、いつでも相談できるため、従業員のメンタルヘルスケアに繋がります。ぜひこの機会に導入を検討してみてください。

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